2019年は己亥(つちのとい)
こんにちは、生方吉子(うぶかたよしこ)です。
来年は、イノシシ年ですね。
秋めいてきたと思ったら、イノシシをデザインした商品が、店頭に並び始めました。
イノシシが亥年のシンボルになっていますが、「亥」とは、核の木偏を略して「亥」となります。
これは、草木の種子が土中にあることを意味しています。
つまり、タネのことを「亥」とあらわしています。
動物で十二支をあらわしたほうがわかりやすく、馴染みやすいのですが、本来の意味も知っておくと、干支で相性診断が簡単にできるようになります。
戦国武将も五行に分類 軍事に応用
小和田哲男先生の「呪術と占星の戦国史」は、戦国時代に占いが科学として利用され、加持祈祷や霊符などが武将の動向を決めていたことを、文献資料をもとに著したものです。
この「呪術と占星の戦国史」のなかには、五行思想によって出陣する武将を決めていたということが書かれています。
五行とは、木・火・土・金・水の5つのことを指し、宇宙・万物は、これら5つによって構成されているという思想です。
中国および東アジアの伝統的な考え方のなかには、この五行思想が通底しています。
以前、この開運ブログでも、五行思想と干支について書いていますが、五行思想の基本がわかると、自分と相手の関係がわかるようになります。
⇒ 陰陽五行と干支
呪術と占星の戦国史 (新潮選書) | ||||
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相生相剋を理解しましょう!
最初に、2019年は己亥(つちのとい)だと書きました。
己(つちのと)は、土の性にあたり、陰の土を表します。
土にも陽と陰があり、戊(つちのえ)は陽なのですが、己(つちのと)は陰なのです。
そして十二支も、五行に変換することができます。
亥(い)は、癸(みずのと)で、陰の水となります。
水にも陽と陰があり、陽は壬(みずのえ)となります。
己亥(つちのとい)とは、陰の土・陰の水を表しているのです。
年運を占うときに、十干と十二支の組合せによって、安定した年か、波乱の年かを判断します。
己亥は、土と水の組合せですから、相剋の関係です。
上の五行の図を見てください。
内側の赤線が相剋、外側の青い矢印が相生です。
相剋とは、尅すという意味であり、負かす・負かされる関係です。
相生とは、エネルギーを与えて盛える関係です。
己亥(つちのとい)は、土が水をせき止めるので、相剋の関係となり、2019年は波乱の年になることを暗示しています。
⇒ 今年の漢字は「災」60干支でみても平成は災害と事件の多い時代だった?
十二支の相性も相生相剋で判断
戦国武将も五行に分けられ、それぞれが強い相手、強い日に出陣していました。
土の性の人は、水の性の人を尅しますが、木の性の人からは尅されます。
しかし、火の性の人からはエネルギーを貰うことができる相生の関係です。
干支でみる相性判断には「三刑」がありますが、この三刑は、五行の相生相剋が考え方の基礎になっています。
⇒ 十二支の組合せで見る相性とは?運気アップの干支の組合せは?
さきほど十二支も十干と五行に読み替えることができる、と書きましたが、その読み替えは次の通りとなります。
子→壬(みずのえ)→水
丑→己(つちのと)→土
寅→甲(きのえ)→木
卯→乙(きのと)→木
辰→戊(つちのえ)→土
巳→丁(ひのと)→火
午→丙(ひのえ)→火
未→己(つちのと)→土
申→庚(かのえ)→金
酉→辛(かのと)→金
戌→戊(つちのえ)→土
亥→癸(みずのと)→水
十二支だけで見るときには、五行をベースにすると、わかりやすくなります。
九星気学の相性判断も相生相剋で
この開運ブログでは、九星気学でみる相性として、五行に置き換えています。
九星気学で相性を見るときも、五行の相生相剋の関係が重要になってきます。
自分がどの九星なのかがわかれば、自分と相性のよい九星がどれかがわかります。
一白水星→水
二黒土星→土
三碧木星→木
四緑木星→木
五黄土星→土
六白水星→水
七赤金星→金
八白土星→土
九紫火星→火
ここまでわかれば、あとは五行においてみるだけです。
自分でも簡単に判断できますから、周辺の方の九星をチェックしてみてください。
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