こんにちは、生方吉子（うぶかたよしこ）です。

2025年は、乙巳（きのとみ）です。

「乙巳（いっし）の変」として、歴史上知られている年かもしれません。

「乙巳の変」は、645年（乙巳の年）に、中大兄皇子・中臣鎌足らが、蘇我入鹿を暗殺して蘇我氏を滅ぼした政変です。

ということは、2025年は、なにか大きな変化があるかも？

乙巳の年は、どんな年になるのか、過去に遡って調べてみたいと思います。

乙巳（きのとみ）とは、六十干支のなかのひとつの組み合わせです。

60年に一度巡ってくるので、2025年の前の乙巳（きのとみ）は、1965年になります。

乙巳は、木生火という相生の年です。

乙（きのと）は、草や蔓などの陰木をあらわしています。 

土から芽を出しましたが、伸び悩んでいる状態です。

巳（み）は陰火で、枝を大きく伸ばし葉が青々と茂る状態です。 

巳は、已（すでに）の字に通じます。 

陽の気がすでに充満し、爛熟している様相を示しています。

どちらも陰・陰であり、相生の年運となりますから、表面的には重苦しい話題が多いかもしれませんが、小さいながらも、明るさが見えるかもしれません。

易では「風火家人」の卦となり、内部を固めることが大切になる年のようです。

「風火家人」は、中と外ではちがう様相を示すことを表しています。

家内安全、人間関係のルールを尊重したほうが良いときといえるでしょう。

60年ごとに巡ってくる甲辰の年について、過去にさかのぼって見直してみましょう

⇒ 十干・十二支にあらわれる性格とは？ 

2025年の60年前の乙巳は、1965年（昭和40年）です。

2025年は二黒土星中宮年ですが、1965年は八白土星中宮年です。

八白土星は山であり、積み重なったもの、変化や静止といった意味があります。

そこから、蓄財や革命の星といわれています。 

1965年は、東京オリンピックの翌年です。

全日空貨物機失踪事故、北炭夕張炭鉱ガス爆発、山野炭鉱ガス爆発、少年ライフル魔事件発、 マリアナ海域漁船集団遭難事件、古谷惣吉連続殺人事件といった事件や事故が多かったようです。

また、朝永振一郎のノーベル物理学賞受賞。

さらに、新商品が続々と登場しています。

日本航空のパッケージツアー「ジャルパック」、大塚製薬「オロナミンCドリンク」、 にんべん「つゆの素」、 トヨタ自動車「スポーツ800」、日産自動車「シルビア」、 麒麟麦酒「プルトップ缶ビール」、初の国産旅客機YS-11就航、 鎌田商会「アイスノン」、ライオン油脂「エメロンシャンプー」などなど。

鉄道から車へと、輸送手段が変わりつつある年だったようです。

120年前の乙巳は、1905年（明治38年）で、五黄土星中宮年でした。

五黄土星は、九星のトップにたつ帝王の星です。

しかし、その強さゆえに周囲のものを腐らせる作用があり、自然災害の星でもあります。

1905年は、日露戦争が集結した年となります。

日露戦争は、最終的には、いちおう日本が勝利したことになっていますが、その実態はかなり苦しいものであったと評価されています。 

また、アインシュタインが5つもの画期的な論文を発表したことで、1905年は「物理学の奇跡の年」といわれています。

イギリスでは、チェルシーFCやクリスタルパレスFCなどが創立され、サッカーの年ともいえそうです。

天候では、東北地方が冷夏に見舞われて大凶作となっています。

180年前の乙巳は1845年で、二黒土星中宮年でした。

2025年とまったく同じです。

ときは幕末であり、 後に幕府海軍へと発展する、海岸防禦御用掛が設置されています。

 エドガー・アラン・ポーが『大鴉』を発表したり、 メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲」が初演されたり、文化的なニュースがあります。

しかし、アイルランドでジャガイモ飢饉がおこり、約100万人が餓死および病死し、主にアメリカ合衆国やカナダへ移住する大移動が発生しています。

その後の世界に、大きな影響を与えるような変化が起こっていたようです。 

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