こんにちは、生方吉子（うぶかたよしこ）です。 

1955年の自民党誕生以降、内閣総理大臣となったのは、ほぼ自民党総裁です。

「ほぼ」というのは、自民党総裁であったにもかかわらず、内閣総理大臣になれなかった河野洋平さんがいるからです。

河野洋平さんは、河野太郎さんの父です。

このとき、内閣総理大臣となったのが、社会党の党首であった村山富市第81代内閣総理大臣です。

村山富市第81代内閣総理大臣の在任期間は、1994年6月30日から1996年1月11日までです。

このときは、厳密には政権交代ではなく、自社さ（自民党・社会党・さきがけ）連立政権ではありますが、今回の与党過半数割れと同じような状況下で、たどり着いた結論でした。

村山富市第81代内閣総理大臣は、自民党籍を有したことがない内閣総理大臣ですが、同様に、自民党籍を有したことがない内閣総理大臣が、もうひとりいます。

それは、2010年6月8日に就任した、菅直人第94代内閣総理大臣です。

そして、このふたりに共通するのは、内閣総理大臣就任から1年以内に、巨大地震が発生していることでしょう。

村山富市首相在任中の1995年1月17日に阪神・淡路大震災、菅直人首相在任中の2011年3月11日に東日本大震災が発生したことは、いまだ記憶にあたらしいところです。 

村山富市総理大臣は、1924年3月3日生まれの四緑木星（4－8－1）です。

内閣総理大臣に就任した1994年6月30日の九星盤をみてみましょう。

年盤の四緑木星は運気上昇に転じていますが、五黄殺であり、自滅の暗示があります。

月盤の四緑木星は変化変動のときを迎えており、年盤の四緑木星には月盤の八白土星が回座し、ダブルで変化変動をむかえる、つまり2倍以上の勢いで、人生の転機をむかえるという暗示となっています。

日盤では、四緑木星は中宮にあり、花が咲くときであり、よろこびごとの暗示もでています。

年運こそ、よくありませんが、月運・日運では、万年野党の党首であった村山富市さんが大躍進することがみてとれます。

このときの自民党総裁だった河野洋平さんは、1937年1月15日生まれの一白水星（1－6－9）。

年運は前厄で、スポットライトのあたる年運ですが、定位対冲であり、運気は波乱に満ちています。

つまり、過去事例とは相反するようなことが起こりやすい運気といえるでしょう。

月盤をみると花が咲くときなのですが、五黄殺で自滅の暗示があるため、「策士策に溺れる」感が否めません。

自社さ連立政権発足に関して、河野洋平さんの知名度はアップしたかもしれませんが、月運・日運において、村山富市さんの運気が強かったようです。

1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生します。

この日の、四緑木星生まれの村山富市首相の運気をみると、年盤は五黄殺であり、自滅の運気です。

ここまでは、内閣総理大臣になったときと同じなのですが、月運・日運が、どちらも困難な状況に陥るという運気なのです。

くわえて、日盤では暗剣殺であり、阪神・淡路大震災の発生が、村山富市首相の支持率に影響を与えたのかもしれません。

じっさい、政府の対応の遅さが批判され、内閣支持率が急落しています。

ちなみに、1995年3月20日には、地下鉄サリン事件も発生しています。

2010年6月8日、菅直人さんが、第94代内閣総理大臣に就任しました。

菅直人さんは、1946年10月10日生まれの九紫火星（9－6－8）です。

この日の九星盤をみてみましょう。

年盤の九紫火星は実をつけるときであり、やる気にあふれています。

しかし、九紫火星の定位には三碧木星が回座しています。

三碧木星は、地震や雷、爆発物などの象意をもっており、地震に関係深い星です。

月盤の九紫火星は暗剣殺ですが、変化変動のときをむかえています。

また、日盤と月盤の九紫火星は対冲しており、人生の転機をむかえるような波乱の運気です。

全般的には、運気がとても良いわけではなく、足元がぐらついた印象があります。

2011年3月11日、東日本大震災が発生します。

この日の九星盤をみると、年盤と月盤はどちらも七赤金星中宮です。

菅直人さんの九紫火星は、年盤・月盤ともに暗剣殺です。

さらに、歳破・月破もついており、菅直人さんにとっては、最悪の年であり、最悪の月であったことがわかります。

また、日盤には、困難な状況に陥る暗示もあり、手も足も出ないような状況に追い込まれたのではないでしょうか。

国の命運は、そのときのトップの命運と重なることが多いのですが、ここまでピタリと重なる例は、あまり記憶にありません。

生方自身は、政治にさほどの興味もありません。

が、過去2回の大震災がいずれも、非自民出身の総理大臣在任中に発生したことは、興味深いと感じています。

自民党を支持するわけでも、政権交代を否定するわけでもありませんが、2度も続けば、3度目もあるかも、とは思います。

村山富市さん、菅直人さんには、気の毒なタイミングで内閣総理大臣となってしまった、というほかありません。

2024年、三碧木星中宮年に、与党が過半数割れする事態になったので、あらためて見直してみたまでです。

あくまでも、読み物としてお楽しみただけばと思います。

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