現代中国の路線をつくった鄧小平
こんにちは、生方吉子(うぶかたよしこ)です。
鄧小平は、中国国家主席にならないままに政権を掌握し、今の中国を作り出した人物。
経済力を重視し、「豊かになれる者から豊かになれ」と発言したと伝わります。
鄧小平について調べてみました。
鄧小平を九星気学で占ってみると?
■鄧小平(6-8-3)
鄧小平は、1904年8月22日生まれ。
本命星:六白金星
月命星:八白土星
傾斜宮:三碧木星
鄧小平は、本命星の六白金星が、月命星の八白土星からエネルギーが流れる相生の関係です。
六白金星生まれは、気位が高く、理想を追求するタイプ。
負けず嫌いで、独立心が旺盛、上昇志向も強く、先見の明もあるので、人に先んじる傾向があります。
しかし、自信過剰で独断専行なところもあるため、人間関係では苦労することも。
八白土星は冷静沈着な努力の星なので、考えに考えて行動に移す傾向があります。
この星回りは、六白金星も八白土星も、どちらもプライドの高い星なので、上から目線になりやすい傾向があります。
三碧木星は、陽気で明るく、積極的な性質を秘めており、言語能力の高い星です。
鄧小平は、日本やアメリカをみて経済力の重要性を認識したと言われていますが、この星回りは、むしろ日本やアメリカを追い越し、世界の中心となる中国を企図したのではないでしょうか。
九星気学で性格や運気を知りたい方は、「九星気学 本命星・月命星・傾斜宮でみる運勢 歴史上の人物と著名人」をお読みになってください。
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⇒ 【六白金星】最も運気が強いのは?本命星・月命星・傾斜宮の組合せは?
鄧小平の運気を九星気学でみてみると
■1920年 フランス留学
1920年は八白土星中宮年で、六白金星は東に出て、運気は上昇に転じます。
六白金星の定位には九紫火星が回座し、良くも悪くも注目されるときですが、鄧小平にとっては「離」の作用だったようです。
このとき、生まれ故郷を離れて以降、鄧小平は一度も故郷に戻っていません。
鄧小平は、第一次世界大戦後の労働力不足に応じた「勤工倹学」という形の苦学生として、フランスに留学します。
工員、ボーイ、清掃夫など、職を転々と変えながらも堅実に貯金し、市立中等学校に入学します。
■1925年 中国共産党ヨーロッパ支部の指導者
1925年は三碧木星中宮年で、六白金星は北東にあり、変化変動です。
六白金星の定位位は四緑木星が回座し、知名度アップの暗示があります。
鄧小平は、中国共産党ヨーロッパ支部の指導者となり、フランス政府に危険分子と見なされ、国外追放となります。
■1935年 中央秘書長に復帰
1935年は二黒土星中宮年で、六白金星は南にあり、前厄です。
六白金星の定位には三碧木星が回座し、開拓・奮起の暗示があります。
鄧小平は、周恩来の助力で中央秘書長に復帰し、華北方面での抗日ゲリラ戦を戦います。
■1952年 毛沢東により政務院副総理に任命される
1952年は三碧木星中宮年で、六白金星は北東にあり、変化変動です。
六白金星の定位には四緑木星が回座し、知名度アップの暗示があります。
鄧小平は、毛沢東により政務院副総理に任命されると、こののちは、共産党の日常業務を統括することとなります。
■1968年 全役職を追われ追放
1968年は五黄土星中宮年で、六白金星は定位に戻って北西にあり、実をつけるときです。
定位に戻ったときは、新しいステージに移行するときです。
鄧小平は、毛沢東の指揮した大躍進政策の失敗以降、毛沢東と次第に対立していき、総書記の鄧小平は、国家主席の劉少奇とともに経済の立て直しに従事します。
しかし、文化大革命が発動されると、鄧小平は全役職を追われ、さらに翌年には追放されます。
■1973年 国務院副総理に復活
1973年は九紫火星中宮年で、六白金星は南西にあり後厄、そして歳破がついています。
六白金星の定位には一白水性が回座し、困難な状況に陥る暗示があります。
鄧小平は、周恩来の復活工作が功を奏し、共産党の活動と国務院副総理の職務に復活し、病身の周恩来を補佐して経済の立て直しに着手します。
また、毛沢東の指示によって党中央委員会副主席、中央軍事委員会副主席、中国人民解放軍総参謀長となり、政治局を統括するようになります。
■1976年 再び失脚
1976年は六白金星中宮年で、花が咲くときです。
中宮のときは、吉凶混合運で、何事とも極端になりやすい運気です。
六白金星の定位には七赤金星が回座し、人間関係の拡大と喜びごとの暗示がありますが、鄧小平の場合は、不足・不十分のほうかもしれません。
鄧小平は、周恩来が亡くなると、天安門広場で行われていた周恩来追悼デモの首謀者とされて再び失脚します。
これは、江青ら四人組が率いる武装警察や民兵が、周恩来追悼デモを弾圧(第一次天安門事件)したためであり、鄧小平は全ての職務を剥奪されます。
しかし、毛沢東が死去すると、鄧小平は後継者の華国鋒を支持して職務復帰を希望すると、四人組の逮捕後、三度目の復活を果たします。
■1978年 訪日
1978年は四緑木星中宮年で、六白金星は西にあり、収穫のときです。
しかし、六白金星の定位には五黄土星が回座し、何事も極端になりやすく、五黄殺(自滅)の暗示があります。
鄧小平は、日中平和友好条約の批准書交換のため、事実上の中国首脳として初めて訪日します。
福田赳夫首相らに歓待され、中国の指導者として初めて昭和天皇と会見します。
日本各地を訪問後、鄧小平によって改革開放路線が決定され、歴史的な政策転換が図られます。
■1979年 経済特区を設置
1979年は三碧木星中宮年で、六白金星は北東にあり変化変動、歳破がついています。
六白金星の定位には四緑木星が回座し、知名度アップの暗示があります。
鄧小平は、ジミー・カーター大統領との会見のために訪米すると、工業地帯を訪問します。
帰国後、鄧小平は、改革開放の強力な推進を決意し、広東省の深圳をはじめとする経済特区を設置し、外資導入による輸出志向型工業化政策を推進します。
■1980年 中ソ友好同盟相互援助条約を破棄
1980年は二黒土星中宮年で、六白金星は南にあり、前厄です。
前厄のときは陽の当たるときであり、良くも悪くも注目されるときです。
六白金星の定位には三碧木星が回座し、開拓・奮起の暗示があります。
鄧小平は、中ソ友好同盟相互援助条約を破棄し、モスクワオリンピックをボイコットします。
■1984年 中曽根康弘首相が訪中
1984年は七赤金星中宮年で、六白金星は東南にあり運気旺盛ですが、定位対冲です。
定位対冲のときは、運命の歯車が大きく動くときです。
また、六白金星の定位には八白土星が回座し、変化変動の暗示があります。
鄧小平は、中曽根康弘首相と会談し、第二次円借款の実施や中日友好病院、日中青年交流センター設置などで一致し、日本の対中直接投資が本格化します。
一方で、鄧小平は、全国に日本の中国侵略の記念館・記念碑を建設し、愛国主義教育を推進するよう指示を出し、南京大虐殺紀念館をつくらせます。
また、「一国二制度」構想のもと、イギリスの植民地であった香港の返還に関する合意文書に、マーガレット・サッチャー首相とともに調印しています。
■1989年 天安門事件
1989年は二黒土星中宮年で、六白金星は南にあり、前厄です。
前厄のときは陽の当たるときであり、良くも悪くも注目されるときです。
六白金星の定位には三碧木星が回座し、開拓・奮起の暗示があります。
鄧小平は、訪中したソ連の最高指導者ミハイル・ゴルバチョフと会談して関係正常化で一致し、中ソ対立を終結させますが、中国共産党の指導性をゆるがす天安門事件では、強硬な態度で臨みます。
武力弾圧に反対した趙紫陽を解任し、武力弾圧に理解を示し、上海における学生デモの処理を評価された江沢民を党総書記へ抜擢します。
■1992年 南巡講話
1992年は八白土星中宮年で、六白金星は東に出て、運気は上昇に転じます。
六白金星の定位には九紫火星が回座し、良くも悪くも注目される暗示があります。
鄧小平は、深圳や上海などを視察、南巡講話を発表し、「中東には石油があるが、中国にはレアアースがある。中国はレアアースで優位性を発揮できるだろう」と述べてハイテク産業や軍需産業に重要なレアアースの戦略的価値を重視します。
■1997年2月19日 死去
鄧小平は、1997年2月19日、92歳で亡くなります。
この日の九星盤を見ると、年盤では六白金星は北東にあり、変化変動です。
六白金星の定位には四緑木星が回座し、遠方の暗示があります。
月盤では、六白金星は定位に戻って北西にあり、実をつけるときですが、この場合は、新しいステージに移行すると見るべきでしょう。
年盤の六白金星には、月盤の八白土星が回座し、ここでも変化変動の暗示があります。
月盤の六白金星には、日盤の九紫火星が回座し、「離」の作用が働く暗示があります。
九星盤をみる限り、鄧小平が世を去ることは決められていたかのようです。
鄧小平の死後、社会主義市場経済や中国共産党の正当化などの理論は、鄧小平理論として中国共産党の指導思想に残されます。
鄧小平を宿曜占星術で占ってみると?
■鄧小平【女宿】
宿曜占星術では、鄧小平は女宿の生まれです。
女宿は、秩序と権威が好きな本命宿です。
女宿さんは、公の仕事につくと、善悪・吉凶を正しく判断して、国を栄えさせると考えられています。
鄧小平は、まさしく女宿さんであったことがわかります。
とくに、女宿の男性は温厚で、目立たないように上手に処理することができるため、言動には周囲の人を納得させる力があります。
女宿さんの性格や運気、相性をもっと知りたい方は「女宿: 宿曜占星術と九星気学・姓名でみる運気」をお読みになってください。
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