こんにちは、生方吉子（うぶかたよしこ）です。  

半分の都道府県は、調べ終わったのですが、今回は関西地方をまとめてみました。

関西地方は、伊藤博文や後藤象二郎など、幕末から明治維新へと駆け抜けた人物が、官選知事となって赴任した地方です。

明治政府が、関東とともに重視したのが関西地方であることが、この人事をみてもよくわかります。

各府県については、以下のブログをご覧になってみてください。

⇒ 歴代の大阪府知事を九星気学と宿曜占星術で見てみると？共通点は？

⇒ 歴代の京都府県知事を九星気学と宿曜占星術で見てみると？共通点は？

⇒ 歴代の兵庫県知事を九星気学と宿曜占星術で見てみると？共通点は？

⇒ 歴代の奈良県知事を九星気学と宿曜占星術で見てみると？共通点は？

⇒ 歴代の滋賀県知事を九星気学と宿曜占星術で見てみると？共通点は？

⇒ 歴代の和歌山県知事を九星気学と宿曜占星術で見てみると？共通点は？

関西地方の歴代知事の基礎データは以下になります。

※2019年4月16日現在

官選知事が圧倒的に多く、生年月日が不明という知事も、ほとんどが官選知事です。

生年月日が不明ということは、そんなに重要人物ではない、ということだと考えると、明治以降の官選知事のなかでも「できる」知事が配置された京都府と、そうではない滋賀県や奈良県と言えるのかもしれません。

また、同一人物が複数の都県の知事を歴任している場合も多く、知事という職業が存在したことがうかがわれます。

関東地方の歴代知事のなかで、生年月日がわかった185人を、官選（146人）と公選（39人）とに分けて調べてみました。

ただし、官選知事と公選知事の両方を経験している知事については、官選知事としています。

本命星は行動をあらわしていますが、公選知事では二黒土星、官選知事では九紫火星が最も多い結果となりました。

二黒土星は、母なる大地をあらわす星で、補佐役とか陰謀家という意味があります。

基本的に受け身であり、忠実に働く人が多い傾向があります。

官選知事に多い九紫火星は、裁判官や警察官という意味があります。

官選知事の多くが、内務官僚や警察関係者であったので、関西地方には、こういう人々が多く配置されたと考えられます。

月命星は精神をあらわすのですが、公選知事では、八白土星・四緑木星・九紫火星が並びました。 

八白土星は不断の努力、四緑木星は信頼感、九紫火星は名誉や華美という意味があります。

逆に、官選知事で多かったのも四緑木星なので信頼なのですが、もうひとつの意味として、風のように障害物にぶつかると、そこから他の道へと流れるように、衝突を避けるということなのかもしれません。

傾斜宮は、隠れた性格、本性を表しています。

公選知事は、四緑木星・七赤金星・八白土星に分かれました。

四緑木星を傾斜宮に持つ人は、社交的ですが、他人を利用したり、他人に騙されたりしやすい傾向があります。

傾斜宮に七赤金星を持つ人は、仕事上の人間関係を作るのは上手ですが、仕事としてお金にするのは苦手です。

また、不平不満が多いという特徴もあります。

八白土星を傾斜宮に持つ人は、独立志向が強く、好き嫌いが激しいといった資質を持っていて、浮き沈みの激しい傾向があります。

官選知事でも、この八白土星が最も多かったので、関西地方の独自性を追求するタイプの知事が多いのかもしれません。

本命星・月命星・傾斜宮の組み合わせのなかで最も多い組合せは、

本命星：九紫火星

月命星：三碧木星

傾斜宮：二黒土星

でした。  

後藤象二郎

若林賚蔵

森正隆

中井弘

渡邊昇

堀田義次郎

木内重四郎

澤重民

の8人です。

本命星の九紫火星をはさんで、月命星の三碧木星、傾斜宮の二黒土星が並び、三碧木星から九紫火星、九紫火星から二黒土星へとエネルギーが流れる相生の関係です。

運勢は強く、理性的な判断から行動することができるタイプといえます。

自分を表現する能力に優れ、華やかな雰囲気があるにもかかわらず、実はまじめという人なので、誰からも好かれる要素を持っていますが、言葉が行き過ぎることがあるため、言葉で失敗しやすい傾向があります。

そして、この星回りには、昭和天皇(第124代天皇)、ビートたけしさんがいます。

⇒ ビートたけしさんの性格・運気・運勢を占ってみると

九星の組合せ別の運気などに興味のある方は、「九星気学 本命星・月命星・傾斜宮でみる運勢 歴史上の人物と著名人」をお読みになってください。

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十干十二支とは、60年で一周するというものです。

十干と十二支には、それぞれ意味があるのですが、それについては下記のブログをお読みになってください。

⇒ 十干・十二支にあらわれる性格とは？

⇒ 陰陽五行と干支

⇒ 今年の漢字は「災」60干支でみても平成は災害と事件の多い時代だった？

まずは十干からですが、公選知事では辛（かのと）が多く、官選知事では癸（みずのと）が多いという結果になりました。

辛（かのと）は金の性に属し、好き嫌いがはげしく、物事に執着するという性質を持っています。

また、癸（みずのと）は水の性に属し、保守的で裏表があるという性質があります。

十二支では、官選知事では戌年（いぬどし）生まれが多く、公選知事では酉年（とりどし）生まれが多いという結果になりました。    

戌は、火局三合のひとつで、企画力にすぐれているという資質があります。

酉は、「醸す（かもす）」から取り出されているため、生命をつなぎ、ゆずる準備ができた状態を表しています。

また酉は、金局三合のひとつなので、財務や金融に関係があります。

ちなみに、歴代の総理大臣で、酉年うまれは巳年生まれの次に少なかったので、国政を動かすようなタイプではない、ということかもしれません。

⇒ 九星気学と宿曜で見る歴代総理大臣とは？小泉進次郎さんはどうなる？ 

27の本命宿のうち、官選知事で最も多かったのは氐宿、公選知事では、角宿・畢宿・奎宿に分かれました。

氐宿は、27の本命宿のうちでも、表面と内面がまったく異なるタイプである剛柔宿に属しています。

実力を兼ね備えた、その道のプロが官選知事には多かったということでしょう。

角宿は、生活力が旺盛で、交渉事に才能を発揮するタイプ。

畢宿は、誰からも好かれるたいぷですが、筋道や道理を重視します。

奎宿は、先祖代々のビジネスを受け継いでいる人物が多いのですが、関西地方には旧家も多いので、そういう家の出身の方が知事になられる確率が高いということかもしれません。

宿曜占星術の27の本命宿それぞれの性格や運気、相性をもっと知りたい方はこちらをご覧になってください。

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関西地方の歴代知事を見てみると、二黒土星の受け身、八白土星の努力、そして四緑木星の信頼が何より重視されているように感じました。

官選知事では、九紫火星の頭の良さや先見性が重視されているようですが、公選知事時代になってからは、社交性と独立志向の強さ、言い換えると、東京との差別化に力を入れる知事が選ばれているように思います。

いずれ、関東地方と関西地方の知事の違いを比較してみたいと思います。

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