アメリカ人収集家ジョー・プライスによって世界的な画家へ
こんにちは、生方吉子(うぶかたよしこ)です。
生方と、伊藤若冲との出会いは、30年くらい前のNHK『日曜美術館』だったと思います。
ひと目で虜になり、その後、アメリカ人収集家のジョー・プライスを特集したNHKの番組から、伊藤若冲を描いたドラマや小説まで、ほぼ網羅しています。
真作を見たいと思っても、伊藤若冲の作品の多くは海外にあり、国内に残っているものは、ほとんどが通常は非公開。
ところが、東日本大震災が起こり、ジョー・プライスのコレクションが日本にやって来ることになりました。
上の写真は、そのとき、入り口に飾られたコピーを撮影したものです。
伊藤若冲について調べてみました。
伊藤若冲の性格を九星気学で占ってみると?
■伊藤若冲(5-2-8)
伊藤若冲は、正徳6年2月8日(1716年3月1日)生まれ。
本命星:五黄土星
月命星:二黒土星
傾斜宮:八白土星
伊藤若冲は、本命星の五黄土星、月命星の二黒土星、傾斜宮の八白土星の3つが土の性に属する土の人。
土の性の人は、まじめにコツコツと努力し、大きな成果を得られるタイプが多い傾向にあります。
五黄土星は帝王の星であり、分を超えた願望を持ちやすいので、無理な方法や手段によって、欲望を達成しようとします。
そのため、周囲と争ったり、人から恨まれたりしやすいのです。
二黒土星はまじめで勤勉な星ですが、全般的に受け身であり、誰かの下にあって、生来の良さが発揮されます。
八白土星は山であり、重なった土をあらわし、プライドの高い努力家の性質を意味しています。
困難を突破することには滅法強いのです。
この星回りの人は、世の中には土の性だけではなく、他の性質を持った人たちがたくさんいることを認めなければ、人間関係で苦しむことになります。
九星気学で性格や運気を知りたい方は、「九星気学 本命星・月命星・傾斜宮でみる運勢 歴史上の人物と著名人」をお読みになってください。
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⇒ 【五黄土星】最も運気が強いのは?本命星・月命星・傾斜宮の組合せは?
伊藤若冲の運気を九星気学でみてみると?
■1755年 家督を弟に譲る
1755年は二黒土星中宮年で、五黄土星は北東にあり、変化変動の暗示があります。
五黄土星の定位には二黒土星が回座し、勤勉・受け身の暗示があります。
伊藤若冲は、23歳で家督をついだ青物問屋「枡源(ますげん)」を、弟に譲り、隠居すると、画業に専心するようになります。
この年、旭日鳳凰図を制作します。
■1759年 鹿苑寺大書院障壁画
1759年は七赤金星中宮年で、五黄土星は東に出て、運気は上昇に転じます。
五黄土星の定位には七赤金星が回座し、人間関係の拡大と喜びごとの暗示があります。
伊藤若冲は、鹿苑寺の大書院障壁画を制作し、のちに重要文化財に指定されます。
■1764年 金刀比羅宮奥書院襖絵
1764年は二黒土星中宮年で、五黄土星は北東にあり変化変動、そして歳破がついています。
五黄土星の定位には二黒土星が回座し、勤勉・受け身の暗示があります。
伊藤若冲は、金刀比羅宮の奥書院襖絵を制作します。
■1765年 「動植綵絵」24幅と「釈迦三尊図」3幅を相国寺に寄進
1765年は一白水星中宮年で、五黄土星は南にあり、前厄です。
前厄のときは陽の当たるときであり、なにかと目立つとき。
五黄土星の定位には一白水星が回座し、困難な状況に陥る暗示があります。
伊藤若冲は、枡源の跡取りにしようと考えていた末弟が亡くなり、「動植綵絵」24幅と「釈迦三尊図」3幅を相国寺に寄進します。
のちに、「動植綵絵」は皇室御物となり、宮内庁三の丸尚蔵館が管理しています。
■1788年 自宅を焼失
1788年は五黄土星中宮年で、花が咲くときです。
定位に戻ったときは、新しいステージに移行するとき。
伊藤若冲は、天明の大火で自宅を失い、窮乏したようです。
それまでは、悠々自適の人生でしたので、経験したことのない新しい生活がはじまったことでしょう。
■1789年 仙人掌群鶏図襖絵(さぼてんぐんけいずふすまえ)蓮池図襖絵(れんちずふすまえ)
1789年は四緑木星中宮年で、五黄土星は北西にあり、実をつけるときです。
五黄土星の定位には四緑木星が回座し、知名度アップの暗示があります。
伊藤若冲は、西福寺の仙人掌群鶏図襖絵(さぼてんぐんけいずふすまえ)、蓮池図襖絵(れんちずふすまえ)、海宝寺の群鶏図障壁画(ぐんけいずしょうへきが)などを、精力的に制作していきます。
■1800年 死去
1800年は二黒土星中宮年で、五黄土星は北東にあり変化変動、そして歳破がついています。
五黄土星の定位には二黒土星が回座し、勤勉・受け身の暗示があります。
伊藤若冲は、85歳の天寿を全うします。
伊藤若冲を宿曜占星術で占ってみると?
■伊藤若冲【井宿】
宿曜占星術では、伊藤若冲は井宿の生まれです。
井宿は、心のなかは純粋で、気持ちを大切にする本命宿です。
しかし、組織人としての才能があり、計算に強い分、冷徹な面をもっているので、誤解されることも。
井宿さんは、感情より理性の人であり、名誉運があります。
伊藤若冲は、隠居後も町役人をつとめており、錦市場閉鎖という危機の際には役人との交渉役となっています。
伊藤若冲は、人を頼り、知恵を借りて、市場存続の嘆願運動を起こし、1774年に銀35枚の冥加金を納める条件で、錦市場は公認されています。
このようなことができたのは、井宿さんの資質である理性的、そして組織的な資質が生かされたからでしょう。
井宿さんの性格や運気、相性をもっと知りたい方は「井宿: 宿曜占星術と九星気学・姓名でみる運気」をお読みになってください。
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