投資ジャーナル事件
こんにちは、生方吉子(うぶかたよしこ)です。
投資ジャーナル事件は、バブル経済前夜ともいえる1985年に起こった事件です。
その中心にいた中江滋樹は、小学生の頃から株式投資を行っていたという人物。
「兜町の風雲児」と呼ばれましたが、逮捕されて以降は表舞台から姿を消し、2020年2月20日に亡くなりました。
中江滋樹とは、どんな人物だったのでしょうか?
中江滋樹を九星気学でみると?
■中江滋樹(2-9-7)
中江滋樹は、1954年1月31日生まれ。
本命星:二黒土星
月命星:九紫火星
傾斜宮:七赤金星
中江滋樹は、本命星の二黒土星に対し、月命星の九紫火星がエネルギーを与える相生の関係です。
二黒土星は耕された土であり、万物を育てる星、勤勉で忠実な星です。
天の恵みを受け止めることから、受け身であり、女性を表しています。
そのため、表面的には柔和で奉仕的ですが、内心は気ままで強情、そして欲が深いという面があります。
しかし、自分から積極的に何かを始めることは苦手で、この傾向は傾斜宮の七赤金星にも見られますから、この星回りは、状況に合わせて行動する傾向があります。
九紫火星は太陽・火であり、美的センスやひらめきを意味していますが、感情面では激しいものを持っています。
また、七赤金星は沢をあらわし、よろこび事を意味するほかに不足や不満を意味します。
七赤金星には悪気がないのに不満を口にする性質があり、二黒土星にも考えなしに思いついたことを口にする資質があるため、思いも寄らない場面で相手を傷つけてしまうことも。
この星回りは、行動に対して精神がエネルギーを与えているので、考えた上で行動するタイプ。
しかし、ひらめきの九紫火星なので、周囲からは思いつきで行動しているように見えてしまうかも。
九星気学で性格や運気を知りたい方は、「九星気学 本命星・月命星・傾斜宮でみる運勢 歴史上の人物と著名人」をお読みになってください。
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⇒ 【二黒土星】最も運気が強いのは?本命星・月命星・傾斜宮の組合せは?
中江滋樹の運気を九星気学でみると?
■1978年 投資ジャーナル社設立
1978年は四緑木星中宮年で、二黒土星は東に出て、運気は上昇に転じます。
しかし、二黒土星の定位には一白水星が回座し、困難な状況に陥る暗示があります。
中江滋樹は、投資ジャーナル社を設立します。
のちに事件となることを思い起こせば、この年運での起業は見送ったほうが良かったのかもしれません。
■1985年 詐欺容疑で逮捕
1985年は六白金星中宮年で、二黒土星は北にあり、本厄です。
中江滋樹は、詐欺容疑で逮捕されます。
この年の九星盤では、本命星の二黒土星が北、月命星の九紫火星が北東、傾斜宮の七赤金星が北西と、すべて北に並んでいます。
こういうときは、運気的に沈みがち。
この星回りの人には、とくに要注意の年盤といえます。
■1989年 懲役6年の実刑
1989年は二黒土星中宮年で、花が咲くときです。
二黒土星の定位には八白土星が回座し、変化変動の暗示があります。
中江滋樹は、懲役6年の実刑となります。
■1992年 仮釈放
1992年は八白土星中宮年で、二黒土星は北東にあり変化変動、暗剣殺、歳破がついていて、さらに定位対冲です。
定位対冲のときは、運命の歯車が大きく動くときです。
また、二黒土星の定位には五黄土星が回座し、何事も極端になりやすく、五黄殺(自滅)の暗示があります。
二黒土星にとっては、最悪の運気です。
このような運気のときに、人生の転機を迎えることが多く、人生を切り開くきっかけをつかむ人もいれば、さらに悪化する人もいます。
中江滋樹の場合は後者だったようです。
仮釈放後、暴力団から得た数十億円の出資金を返せなくなり、表舞台から完全に姿を消します。
■2006年 放火未遂容疑で逮捕
2006年は三碧木星中宮年で、二黒土星は東南にあり、運気は旺盛ですが、歳破がついています。
二黒土星の定位には九紫火星が回座し、良くも悪くも注目される暗示があります。
九紫火星には火の象意があるので、放火で逮捕というのも示唆的です。
中江滋樹は、自宅に灯油をまいて火をつけますが、現行犯で逮捕されます。
■2019年 日刊ゲンダイに回顧録を連載
2019年は八白金星中宮年で、二黒土星は北東にあり変化変動、暗剣殺、さらに定位対冲です。
定位対冲のときは、運命の歯車が大きく動くときです。
また、二黒土星の定位には五黄土星が回座し、何事も極端になりやすく、五黄殺(自滅)の暗示があります。
中江滋樹は、日刊ゲンダイに回顧録を連載をはじめます。
■2020年2月20日 焼死
2020年2月20日、中江滋樹が住むアパートが火事となり、焼死体で発見されます。
この日の九星盤をみると、年盤では二黒土星は南にあり、前厄です。
前厄のときは陽のあたるときであり、良くも悪くも注目されるときです。
二黒土星の定位には四緑木星が回座し、知名度アップの暗示があります。
月盤では、二黒土星は北東にあり、変化変動、暗剣殺です。
年盤の二黒土星には、月盤の三碧木星が回座しています。
火事そのものが爆発的なものだったのかもしれません。
日盤では、二黒土星は西にあり収穫のときですが、日盤の東西一列に、本命星・月命星・傾斜宮が並んでいます。
また、月盤の二黒土星には、日盤の三碧木星が回座しているので、ここでも爆発的な暗示があります。
中江滋樹にとって、火事で焼死という事件によって、一時的にですが、投資ジャーナル事件を思い出させたことは間違いないでしょう。
ご冥福をお祈りします。
中江滋樹を宿曜占星術でみると?
■中江滋樹【女宿】
宿曜占星術では、中江滋樹は女宿の生まれです。
女宿は、公の仕事につくと、善悪・吉凶を正しく判断して、国を栄えさせるといわれる官僚の本命宿です。
女宿の男性は温厚で、目立たないように上手に処理することができるため、言動には周囲の人を納得させる力があります。
女宿さんは、心の底では野心に燃え、権力意識は強いといえます。
また、好き嫌いが激しく、気難しいところがあります。
中江滋樹は、日曜生まれの女宿さんなので、気が多く、自信過剰で人を信用しません。
人の言うことは疑ってかかる人です。
保守的で、伝統やしきたりを守ろうとしますが、権威主義的でもあります。
女宿さんの性格や運気、相性をもっと知りたい方は「女宿: 宿曜占星術と九星気学・姓名でみる運気」をお読みになってください。
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