西郷隆盛の性格は?運気は?
2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」をご覧になっていますか?
ドラマを見ていると、西郷隆盛という人物は義理人情に厚くて、自分が信じる道だけを歩みたい人のように感じます。
実際のところは、どうだったのでしょうか。
九星気学と宿曜占星術で、西郷隆盛の性格、人間関係を調べてみました。
明治時代にもなると、登場人物の誕生日が特定できるので、格段に調べやすいですね。
二黒土星の西郷どん
西郷隆盛は、文政10年12月7日(1828年1月23日)生まれです。
本命星:二黒土星
月命星:九紫火星
傾斜宮:七赤金星
※傾斜宮は、本命星と月命星から割り出します。日盤とは異なります。
二黒土星は、耕された土をあらわし、人を育み、母のような慈愛をもって対応します。
努力と忍耐力の人です。
素直で裏表のない性格から、若いころは年長者に目をかけられますが、増長することなく献身的に尽くします。
縁の下の力持ちであり、困っている人がいると見過ごせない、やさしい人物です。
人前で愛想をふりまいたり、お世辞を言うことを苦手とするため、社交上手とは言えませんが、誠実な姿勢が認められ、周囲に人が集まります。
月命星の九紫火星は、そんな二黒土星に対してエネルギーを与えています。
しかも傾斜宮の七赤金星が、二黒土星からエネルギーを与えられているため、言動に迷いがなく、運気も強い人物です。
最も影響を与えた島津斉彬と西郷どんは全く同じ星めぐり!
西郷隆盛に、最も影響を与えた人物と言えば島津斉彬です。
島津斉彬は、文化6年3月14日(1809年4月28日)生まれ。
本命星:二黒土星
月命星:九紫火星
傾斜宮:七赤金星
調べていて鳥肌が立ちました!
西郷隆盛と島津斉彬は、まったく同じ星を持っているのです。
理屈の上では、本命星・月命星・傾斜宮の組合せは、9×9×9=729通りあります。
つまり、本命星・月命星・傾斜宮がそれぞれ一致する確率は729分の1なのです。
違っているのは生まれ年の干支と宿曜の本命宿です。
干支では、西郷どんが丁亥(ひのとい)でいのしし年。
島津斉彬は、己巳(つちのとみ)でへび年です。
宿曜占星術については、後のほうで書いていますので、そちらをご覧ください。
さて、まずは亥ですが、草が枯れ、樹木は枝だけになった冬の状態です。
巳は、枝を伸ばし、葉が青々と茂る状態を表します。
二人は敵対する冲の関係ですが、読み替えると・・・
干支だけで見ると、西郷隆盛の亥と島津斉彬の巳は「冲(ちゅう)」の関係になります。
巳の反対側に亥があります。
それぞれの対面にある干支とは、敵対関係となりやすく、凶の作用がはたらくとされています。
つまり、相剋の関係です。
しかし、十干と干支の間には、それぞれに読み替えができることになっています。
丁(ひのと)は、干支に読み替えると巳(み)。
西郷隆盛は、へび年の要素を持ついのしし年の人と言いかえることができます。
島津斉彬の己(つちのと)は未に読み替えることができますから、ひつじ年の要素を持ったへび年の人物と言いかえることができます。
さらにこれらを木・火・土・金・水の五行に当てはめると、丁は火、亥は水、己は土、巳は火となります。
西郷隆盛と島津斉彬を五行で理解するために、表にしてみます。
西郷隆盛 | 丁(巳)亥 | 火(火)水 |
島津斉彬 | 己(未)巳 | 土(土)火 |
五行では、火は土に対してエネルギーを与えてくれる相生の関係にあります。
そして、火と水は、相剋という対立関係にあります。
干支を五行で読み替えると、西郷隆盛と島津斉彬の関係は冲の間柄ではありますが、西郷隆盛は島津斉彬にエネルギーを与える一方、島津斉彬の土に西郷の水がせき止められ(相剋)ていたことがわかります。
しかも、西郷隆盛は火と水という相反する性質を持った悩みの多い人物である一方、島津斉彬は土と火ですから、悩みの少ない人物、いいかえれば、自分の信じることを実行することに迷いがない人だったといえます。
五行の読み替えについては、「陰陽五行と干支」をお読みください。
大久保利通の運気上昇のキーマン・西郷隆盛
幼馴染で、西郷隆盛の人生には欠かせない人物である大久保利通を見てみましょう。
大久保利通は、文政13年8月10日(1830年9月26日)生まれです。
本命星:八白土星
月命星:四緑木星
傾斜宮:九紫火星
※傾斜宮は、本命星と月命星から割り出します。日盤とは異なります。
西郷隆盛との共通点にお気づきですか?
大久保利通の本命星は、西郷隆盛の本命星である二黒土星と同じ土の性。
大久保利通の傾斜宮は、西郷隆盛の月命星である九紫火星と同じです。
大久保利通は、月命星によって本命星が剋されている(負かされている)ので、ある意味、悩み多い人でした。
その悩みを解決し、大久保利通の運気上昇には西郷隆盛が不可欠という間柄なのです。
西郷ほどではありませんが、大久保利通も強運の持ち主です。
大久保利通と西郷隆盛の関係を干支で見ると
大久保利通は庚寅(かのえとら)のとら年です。
十干を干支に読み替えると、庚は申(さる)になります。
庚は金の性になり、土の性からエネルギーをもらっています。
西郷隆盛 | 丁(巳)亥 | 火(火)水 |
大久保利通 | 庚(申)寅 | 金(金)木 |
火は金を剋し、金は木を剋し、水は木を育てます。
つまり、西郷と大久保はライバル関係にあるものの、西郷は大久保を育てることになるという間柄です。
また、寅亥は支合にあたります。
⇒ 十二支の組合せで見る相性とは?運気アップの干支の組合せは?
大久保利通は寅、西郷は亥で、寅亥の支合の場合は、寅である大久保が動いて、亥の西郷に会いに行く関係です。
この寅亥の支合は、破がつきますが、相生の関係にもあるため、木を強くします。
いいかえると、大久保は西郷が必要であり、西郷と会うことで、自らの気持ちを整理し、信念を強めていったのです。
西郷隆盛をめぐる人間関係を九星気学で見てみると・・・
これまで見てきたように、西郷隆盛(二黒土星)の人生に大きな影響を与えた島津斉彬(二黒土星)、幼馴染の大久保利通(八白土星)は、西郷と同じ土の性になります。
西郷隆盛という人物は、幕末から明治にかけて大活躍するので、危険な戦争から政治まで、多岐にわたる人間関係があります。
なかでも特筆すべきは、月照との入水自殺でしょう。
西郷隆盛がいっしょに入水自殺をはかった僧・月照は七赤金星で、土の性から見ると助けてあげたくなる関係です。
そもそも、困っている人をみたら放っておけない二黒土星の西郷隆盛ですから、月照を見捨てることはできなかったでしょう
入水自殺で亡くなった月照、生き残った西郷の運気の違いは?
月照と西郷隆盛が入水自殺をした日の九星盤を見ると、年盤・月盤ともに七赤金星中宮です。
つまり、月照の年、月照の月に入水自殺がおきました。
薩摩藩の厄介者として扱われた月照が、自ら死ぬことを決意し、これを西郷隆盛が受け入れたと考えられます。
なぜなら、年盤・月盤ともに、西郷の月命星(こころ)である九紫火星は五黄土星の反対側にあり、暗剣殺であったからです。
西郷にとって、周囲から凶作用がもたらされる大凶の年、大凶の月 、精神的に大いに弱っている状態のときに、入水自殺を行ってしまったのです。
では、なぜ西郷隆盛は生き残り、月照は亡くなったのでしょうか?
このときの月盤では、二黒土星の位置する南に月破がついています。
西郷の気持ち的には、月照と死んで本望という状態でしたが、本命星(行動)の二黒土星に破がついているため、気持ちはは破れ、西郷の行動は思い通りになりません。
つまり、西郷の望みは遂げられないということになりますので、西郷は生き残ったのです。
月照の方は、年運も月運も、思い通りにコトが運ぶという運気です。
しかも日盤では、七赤金星は五黄土星(日破つき!)の反対側にあり、暗剣殺となっています。
月照が死のうと考えて、(たまたま)暗剣殺という大凶の日に実行し、月照は亡くなりました。
少し気になるのは、この日の西郷の月命星(九紫火星)が、北東の変化変動に位置していたことです。
月照とともに錦江湾に入水したものの、西郷は途中で気が変わった可能性が見られるのです。
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征韓論をめぐる人間関係
西郷隆盛といえば征韓論です。
板垣退助・江藤新平・後藤象二郎・副島種臣らによって、武力をもって朝鮮を開国しようというのが征韓論です。
ただし、西郷隆盛自身は、開国を求める施設を派遣して、西郷自身が赴くと計画していました。
西郷隆盛の死後、板垣退助らの自由民権運動の中で、板垣の推進する征韓論が、西郷隆盛の主張として流布されるようになり、西郷隆盛が征韓論の中心人物であるかのように定着してしまいました。
その征韓論の本当の中心人物である板垣退助は一白水星。
江藤新平は四緑木星、後藤象二郎は九紫火星です。
板垣退助、後藤象二郎は相剋の関係にありますが、津波と大火事の違いはありますが、どちらも極端な発想を持ちやすい点が共通しています。
江藤新平は木の性で風、すなわち風聞に強い性質を持っていて、信用されやすい人物。
江藤新平と西郷隆盛は相剋の関係にありますが、この4人はそれぞれに相生の関係でもあります。
板垣退助は江藤新平にエネルギーを与え、江藤新平は後藤象二郎にエネルギーを与え、後藤象二郎は西郷隆盛にエネルギーを与える関係です。
副島種臣,が六白金星か七赤金星であったなら、征韓論は成就したかもしれませんが、副島種臣は板垣退助と同じ一白水星でした。
五行では、板垣退助・副島種臣と、西郷隆盛の間をつなぐもの(金)がなかったと見ます。
もし、五行が一周していたらなら、この5人で征韓論か、またはそれに近いプランが実行され、成功していたかもしれません。
西郷隆盛『南洲翁遺訓』2018年1月 (100分 de 名著) | ||||
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宿曜占星術でみる西郷隆盛の人間関係は?
西郷隆盛は胃宿の人です。
辛抱強く、用心深い性格を持っていますが、疑い深く執念深いところもあるという性格です。
最も影響を受けた島津斉彬(亢宿)とは、「危・成」の関係。
距離が遠いので大きな影響はなかったと思いますが、島津斉彬にとって西郷隆盛は必要な人物でした。
しかし西郷隆盛にとっては「危」であり、斉彬が亡くなった後の処遇をみると、斉彬からの危険な作用を受けていたと考えられます。
幼馴染の大久保利通(虚宿)とは、「安・壊」の関係です。
西郷隆盛から見て大久保利通が「安」、大久保からみて西郷は「壊」。
「安・壊」の関係は引き合うエネルギーが強いため、どんな人でも、近しい関係のなかにひとりは存在します。
天璋院篤姫(角宿)とも、西郷から見て「安」の「安・壊」の関係です。
大久保ほど近くないのですが、西郷隆盛が、天璋院篤姫とのあいだに運命的なものを感じるには十分でしょう。
ウィキペディアの西郷隆盛のページで、人間関係に登場する人物を拾っていったのですが、宿曜占星術の7つのグループのうち和善宿に属する人物が多いことに気づきます。
まじめで忍耐強い性格であった西郷隆盛にとって、学問を好む和善宿の人々は、好ましい人間に見えた空ではないでしょうか。
和善宿には、江戸城開城で対峙した勝海舟(奎宿)も含まれています。
勝海舟とは、「友・衰」の関係です。
西郷隆盛から見て勝海舟は「友」、勝海舟から見て西郷は「衰」。
西郷隆盛からみて、良い相手と見えたであろう坂本龍馬、島津斉彬、大久保利通、天璋院篤姫、そして勝海舟のいずれも、彼らから見て西郷隆盛が、危険、破壊、衰退という作用を受ける相手であったことが印象的です。
西郷隆盛と人間関係 宿曜占星術一覧
これまた、調べていて驚いたのが、西郷隆盛の本命宿です。
西郷隆盛の本命宿は、胃宿。
そして、2018年は胃宿の年なのです。
「命」の年に大河ドラマが放送されるとは、本当にオドロキです。
ちなみに「命」の年とは、自分が生まれた年に戻ってきたという意味です。
まさかNHKの方が、宿曜占星術で放送する年を決定したとは思いませんが、この巡りあわせは奇跡ですね。
それとも時代が、西郷隆盛という人を求めているのかもしれません。
グループ | 基本的性格 | 氏名 |
急速宿
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体力に恵まれ、敏捷で猛々しい性格を備えています。鬼宿、軫宿、胃宿、婁宿がこの急速宿に属しています。
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西郷隆盛(胃宿) 坂本龍馬(鬼宿) 江藤新平(鬼宿) |
安重宿
|
態度が堂々としていて、しかも慎み深く、福徳が備わっています。名声を博す人が多い。畢宿、翼宿、斗宿、壁宿がこの安重宿に属しています。 |
小松帯刀(畢宿) 橋本左内(翼宿)
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軽燥宿
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気ままなところがありますが、性格は直情径行です。井宿、亢宿、女宿、虚宿、危宿がこの軽燥宿に属しています。
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大木喬任(危宿) 副島種臣(危宿) 大久保利通(虚宿) 島津斉彬(亢宿) 大隈重信(亢宿) |
剛柔宿
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多くは外柔内剛ですが、逆の場合もあります。猛々しさと君子の徳を兼ね備えています。昴宿、氐宿がこの剛柔宿に属しています。 |
岩倉具視(昴宿) 中岡慎太郎(氐宿)
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毒害宿
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心に含むところがあり、激しやすい性格を備えています。参宿、柳宿、心宿、尾宿がこの毒害宿に属しています。 |
木戸孝允(参宿)
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猛悪宿
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まがまがしい性格を秘めています。仏門に帰依するなど、神仏を祀り穏やかな生活を心がけると良い。星宿、張宿、箕宿、室宿がこの猛悪宿に属しています。
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板垣退助(箕宿) 後藤象二郎(箕宿) 吉井友実(室宿) 税所篤(室宿) 山縣有朋(室宿) 海江田信義(星宿) |
和善宿
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柔軟で温厚、しかも聡明で学問を好みます。觜宿、角宿、房宿、奎宿がこの和善宿に属しています。
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島津久光(角宿) 天璋院篤姫(角宿) 大山巌(奎宿) 勝海舟(奎宿) 伊地知正治(房宿) 品川弥二郎(房宿) 藤田東湖(房宿) 伊藤博文(房宿) |
素顔の西郷隆盛 (新潮新書) | ||||
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