副大統領から大統領に昇格した人の運気は?
こんにちは、生方吉子(うぶかたよしこ)です。
アメリカでは、大統領が死亡した場合、即座に副大統領が大統領に昇格します。
これまで、大統領に昇格した副大統領は9人いますが、カマラ・ハリス民主党副大統領候補が10人目になるかもしれません。
なぜなら、ジョー・バイデン氏は、77歳とかなりの高齢だからです。
副大統領から大統領に昇格した人物の運気を調べてみました。
⇒ 一般投票で敗北し、選挙人投票で勝利したアメリカ大統領の運気とは?
⇒ 過去のアメリカ大統領選挙で勝利したのはどんな運気の持ち主?
副大統領からアメリカ大統領になった人物の運気を九星気学でみてみると?
■1841年4月4日 ジョン・タイラー
1841年4月4日、ウィリアム・ヘンリー・ハリソン大統領の病死により、ジョン・タイラー副大統領が昇格します。
ウィリアム・ヘンリー・ハリソン大統領は二黒土星生まれ(2-2-6)、ジョン・タイラー副大統領は三碧木星生まれ(3-4-4)です。
この日の年盤では、二黒土星は北にあり本厄なので、体調面では不安がある運気です。
ウィリアム・ヘンリー・ハリソン大統領は68歳という高齢で、しかも、わずか31日という在任期間で、肺炎で亡くなりました。
だからでしょうか、二黒土星の定位には三碧木星が回座し、開拓・奮起の暗示があるのです。
しかし、三碧木星の南西には歳破がついています。
いっぽう、ジョン・タイラー副大統領の三碧木星は、南西にあり後厄、さらに歳破がついていますが、三碧木星の定位には四緑木星が回座し、知名度アップ、調う(ととのう)の暗示があるのです。
月盤では、二黒土星は東に出て、運気は上昇に転じていますが、年盤の二黒土星には、月盤の九紫火星が回座し、「離」の作用がある暗示があります。
「離」の作用とは、離れることであり、死を迎えることも含まれています。
三碧木星は東南にあり運気旺盛ですが、暗剣殺です。
暗剣殺には、他動的な災難という意味があり、第三者から災厄がもたらされるという凶運です。
つまり、年運・月運ともに、ウィリアム・ヘンリー・ハリソン大統領、ジョン・タイラー副大統領の運気はあまり良くありません。
そして、ジョン・タイラー副大統領は運気旺盛なのです。
ジョン・タイラー副大統領にしてみれば、31日という在任期間で亡くなったウィリアム・ヘンリー・ハリソン大統領に代わって大統領に昇格することは、災難以外の何物でもなかったという可能性はありそうです。
ジョン・タイラーは、大統領に昇格後、副大統領は置かず、再選にも出馬していません。
■1850年7月9日 ミラード・フィルモア
1850年7月9日、ザカリー・テイラー大統領の病死により、ミラード・フィルモアが大統領に昇格します。
ザカリー・テイラー大統領は九紫火星生まれ(9-5-9)、ミラード・フィルモア副大統領は三碧木星生まれ(3-3-4)です。
ザカリー・テイラー大統領は、就任からちょうど16ヶ月目に死去し、史上3番目に在任が短い大統領です。
死因はコレラだと考えられています。
この日の年盤では、九紫火星は北東にあり変化変動であり、九紫火星の定位には一白水星が回座し、困難な状況に陥る暗示があります。
三碧木星は南西にあり後厄ですが、三碧木星の定位には四緑木星が回座し、知名度アップ、調う(ととのう)の暗示があります。
月盤では、九紫火星は中宮にあり命厄です。
命厄のときは、命に関わるようなことが起こりやすいといわれています。
また、年盤の九紫火星には三碧木星が回座しており、月破がついています。
ミラード・フィルモア副大統領の三碧木星には月破がついていますが、年盤の三碧木星には、日盤の六白金星が回座し、目上のサポートがある暗示があります。
日盤では、九紫火星は西にあり、収穫・結果のときですが、暗剣殺です。
月盤の九紫火星には、日盤の七赤金星が回座し、 毀折(きせつ または ぎせつ)の暗示があります。
毀折とは、「やぶれる」「折れる」という意味なので、ザカリー・テイラー大統領が、志半ばで病に倒れたことを、良くあらわしていると思います。
いっぽう、ミラード・フィルモア副大統領の三碧木星は、北にあり本厄、月盤の三碧木星には、日盤の一白水星が回座しているので、困難な状況に陥る暗示があります。
しかし、ミラード・フィルモア副大統領は大統領に昇格後、2期つとめています。
年盤では1850年以降、三碧木星の運気は上昇に転じ、運気旺盛な時期を迎えるので、2期つとめるのは、当然の流れだったことでしょう。
■1863年4月15日 アンドリュー・ジョンソン
1863年4月15日、エイブラハム・リンカーン大統領が暗殺されたことにより、アンドリュー・ジョンソンが昇格します。
エイブラハム・リンカーン大統領は二黒土星生まれ(2-2-6)、アンドリュー・ジョンソン副大統領は三碧木星生まれ(3-4-4)です。
これは、ウィリアム・ヘンリー・ハリソン大統領と、ジョン・タイラー副大統領と、まったく同じ星回りの組合せとなります。
偶然とは恐ろしい。
この日の年盤をみると、二黒土星は中宮にあり命厄です。
二黒土星の定位には八白土星が回座し、変化変動の暗示があります。
三碧木星は、北西にあり実をつけるときであり、三碧木星の定位には九紫火星が回座し、スポットライトがあたる暗示があります。
月盤では、二黒土星は西にあり、収穫・結果のときです。
しかし、年盤の二黒土星に、月盤の九紫火星が回座し、「離」の作用が働く暗示があります。
三碧木星は北東にあり化変動なのですが、年盤の三碧木星には、月盤の一白水星が回座し、困難な状況に陥る暗示があります。
日盤は年盤と同じで、二黒土星は中宮にあり命厄です。
頂点にあるときは、吉凶混合運であり、いったん上昇を極めたものは、必ず落ちると考えるのは九星気学の基本です。
三碧木星は、北西にあり実をつけるときであり、三碧木星の定位には九紫火星が回座し、ここでもスポットライトがあたる暗示があります。
つまり、この日は、エイブラハム・リンカーン大統領は命を落とす可能性の高いときであり、アンドリュー・ジョンソン副大統領は、注目される運気であったということがわかります。
■1881年9月20日 チェスター・アーサー
1881年9月20日、ジェームズ・ガーフィールド大統領が暗殺されたことにより、チェスター・アーサーが昇格します。
ジェームズ・ガーフィールド大統領の在任は、ウィリアム・ハリソン大統領に次いで短く、6ヶ月と15日です。
ジェームズ・ガーフィールド大統領は七赤金星生まれ(7-8-4)、チェスター・アーサー副大統領は八白土星生まれ(8-4-9)です。
この日の年盤では、七赤金星は北にあり本厄であり、七赤金星の定位には四緑木星が回座し、拡散と遠方の暗示があります。
いっぽう、八白土星は南西にあり後厄、暗剣殺、そして定位対冲です。
しかも歳破がつき、八白土星の定位には五黄土星が回座し、自滅の暗示もあります。
定位対冲のときは、運命の歯車が大きく動くときであり、八白土星にとっては最悪の運気あるにもかかわらず、人生を変えるようなことが起こりやすいときです。
言い換えると、地獄に落ちる人もいれば、天国への階段を登り始める人もいるのが、定位対冲です。
月盤と日盤は、どちらも四緑木星中宮であり、七赤金星は北東にあり変化変動。
八白土星は南にあり前厄で、良くも悪くも注目される暗示があります。
年盤の七赤金星には、月盤・日盤の九紫火星が回座し、「離」の作用が働く暗示があります。
また、年盤の八白土星には、月盤・日盤の一白水星が回座し、困難な状況に陥る暗示があります。
副大統領から大統領に昇格した人物に、一白水星が回座して困った状況に置かれる、という傾向が見られるのは、やはり興味深い点ですね。
■1901年9月14日 セオドア・ルーズベルト
1901年9月14日、ウィリアム・マッキンリー大統領が暗殺されたことにより、セオドア・ルーズベルトが昇格します。
ウィリアム・マッキンリー大統領は五黄土星生まれ(5-9-1)、セオドア・ルーズベルト副大統領は七赤金星生まれ(7-9-3)です。
この日の年盤では、五黄土星は北にあり本厄であり、五黄土星の定位には九紫火星が回座し、「離」の作用が働く暗示があります。
七赤金星は東に出て、運気は上昇に転じます。
七赤金星の定位には二黒土星が回座し、受け身の暗示があります。
月盤では、五黄土星は東にあり、月破がついています。
年盤の五黄土星には、月盤の三碧木星が回座していますが、三碧木星には大きな音がでる武器類が象意に含まれます。
実際、ウィリアム・マッキンリー大統領は、拳銃による銃撃を受けて亡くなっています。
七赤金星は中宮にあり、吉凶混合運で極端になりがち、さらに年盤の七赤金星には月盤の五黄土星が回座し、ここでも何事も極端になりがちという暗示があります。
日盤では、五黄土星は南西にあり後厄ですが、月盤の五黄土星には、日盤の六白金星が回座しているので、天に召される暗示と読むことができるでしょう。
七赤金星は東南にあり、運気旺盛です。
また、月盤の七赤金星には、日盤の八白土星が回座し、変化変動の暗示があります。
ウィリアム・マッキンリー大統領には死の匂いがする一方、セオドア・ルーズベルト副大統領は、人生の転機を迎える九星盤であると言えそうです。
■1923年8月3日 カルヴァン・クーリッジ
1923年8月3日、ウォレン・ハーディング大統領の病死により、カルヴァン・クーリッジが昇格します。
ウォレン・ハーディング大統領は九紫火星生まれ(9-6-8)、カルヴァン・クーリッジ副大統領は二黒土星生まれ(2-7-9)です。
この日の年盤は定位に戻っており、新しいステージに移行するときですから、ウォレン・ハーディング大統領、カルヴァン・クーリッジ副大統領ともに、五分の運気といえます。
月盤では、九紫火星は北東にあり変化変動、月破がついており、年盤の九紫火星には一白水星が回座し、困難な状況に陥る暗示があります。
二黒土星は北にあり本厄ですが、年盤の二黒土星には、月盤の三碧木星が回座し、開拓・奮起の暗示があります。
日盤では、九紫火星は東南にあり運気旺盛ですが、月盤の五黄土星の影響をうけ、自滅的な暗示があります。
また月盤の九紫火星には、日盤の四緑木星が回座し、日破がついています。
四緑木星には、胃腸疾患や呼吸器疾患の象意があるのですが、ウォレン・ハーディング大統領は、全国遊説のなか、重い食中毒となり心機能不全で倒れます。
サンフランシスコに着くと肺炎を発症、最終的には、心隔壁破裂あるいは脳梗塞と診断されています。
いっぽう、二黒土星は北西にあり、実をつけるときであり、月盤の二黒土星には、日盤の六白金星が回座し、目上のサポートを受ける暗示があります。
九星盤をみる限り、ウォレン・ハーディング大統領よりも、カルヴァン・クーリッジ副大統領の運気が強く、また、翌年以降、運気が上昇しています。
ウォレン・ハーディング大統領は、ティーポット・ドーム事件などのスキャンダルが有名で、「アメリカ史上最も成功しなかった大統領」と評されることもあります。
病死しなくても、スキャンダルで退陣した可能性は捨てきれません。
■1945年4月12日 ハリー・トルーマン
1945年4月12日、フランクリン・ルーズベルト大統領の病死により、ハリー・トルーマンが昇格します。
フランクリン・ルーズベルト大統領は二黒土星生まれ(2-9-7)、ハリー・トルーマン副大統領は八白土星生まれ(8-8-7)です。
この日の年盤では、二黒土星は北西にあり、実をつけるときです。
二黒土星の定位には七赤金星が回座し、脳の病気の暗示があります。
フランクリン・ルーズベルト大統領は、先例のない4選を果たしていましたが、高血圧性の脳卒中で亡くなっています。
八白土星は東に出て、運気は上昇に転じますが、歳破がついています。
八白土星の定位には四緑木星が回座し、知名度アップの暗示があります。
月盤では、二黒土星は北にあり本厄、年盤の二黒土星には月盤の七赤金星が回座し、ここでも脳の病気の暗示があります。
八白土星は西にあり収穫のとき。
そして年盤の八白土星と、月盤の八白土星は対冲となり、波乱含みの運気です。
しかし、年盤の八白土星には、月盤の四緑木星が回座し、ここでも知名度アップの暗示があります。
日盤では、二黒土星は結果のときで、月盤の二黒土星には日盤の五黄土星が回座し、自滅の暗示があります。
高血圧は、当時は治療薬が存在しませんでしたので、自滅の暗示も仕方がないのかもしれません。
いっぽう、八白土星は日破がついていますが、運気旺盛です。
この日の九星盤は、フランクリン・ルーズベルト大統領の命運が尽き、ハリー・トルーマン副大統領の時代に変わるという九星盤ではないでしょうか。
⇒ 日米開戦に導いたフランクリン・ルーズベルトとは?性格・運気・運勢を占ってみると
■1963年11月22日 リンドン・ジョンソン
1963年11月22日、ジョン・F・ケネディ大統領が暗殺されたことにより、リンドン・ジョンソンが昇格します。
ジョン・F・ケネディ大統領(2-8-8)、リンドン・ジョンソン副大統領(2-5-2)は、ともに二黒土星生まれです。
この日の年盤では、二黒土星は北西にあり、実をつけるときです。
二黒土星の定位には七赤金星が回座し、喜びごとの暗示があります。
実際のところ、ジョン・F・ケネディ大統領は大統領に就任3年目で、様々な政策を実施していたころなので、人間関係も拡大し、喜びごとが多かったときです。
月盤では、二黒土星は北東にあり変化変動、暗剣殺、定位対冲です。
二黒土星の定位には五黄殺が回座し、五黄殺(自滅)の暗示があります。
二黒土星にとって最悪の運気なのですが、なかには、人生の転機を迎え、好転する人も少なくありません。
ジョン・F・ケネディ大統領は暗殺されましたが、リンドン・ジョンソン副大統領は大統領に昇格しているのは、この運気のためでしょう。
日盤は年盤と同じ一白水星中宮なので、二黒土星にとって悪い運気ではありません。
月盤の二黒土星には、日盤の四緑木星が回座しているので、むしろ拡散、知名度アップなどの良い運気といえます。
ジョン・F・ケネディ大統領と、リンドン・ジョンソン副大統領の最大の違いは、評価・人気の度合いでしょう。
リンドン・ジョンソン副大統領は、「外交儀礼用の副大統領」であり、「ほとんど何でもない男」と考えられていたことです。
九星気学では、天はバランスを取ると考えられていて、高い人気や評価を受けている人物は転落する一方で、評価が低くても努力し、環境に対応しようとしている人物にはチャンスが訪れるという思想が、九星気学の根底には横たわっています。
同じ二黒土星でも、ジョン・F・ケネディ大統領が暗殺され、リンドン・ジョンソン副大統領は生き残って大統領に昇格したことは、ある意味、とても九星気学的です。
ちなみに、ワシントンDCからみて、テキサス州ダラスは南西になります。
月盤では、南西は五黄殺なので、ジョン・F・ケネディ大統領は、自らの政策・行動によって、暗殺されたと考えられます。
■1974年8月9日 ジェラルド・フォード
1974年8月9日、リチャード・ニクソン大統領の辞任により、ジェラルド・フォードが昇格します。
リチャード・ニクソン大統領は七赤金星生まれ(7-6-6)、ジェラルド・フォード副大統領は六白金星生まれ(6-9-2)です。
この日の年盤では、七赤金星は東南にあり運気は旺盛ですが、困難な状況に陥る暗示があります。
六白金星は東に出て、運気は上昇に転じ、知名度アップの暗示があります。
月盤は定位に戻り、新しいステージへの以降のときです。
年盤の七赤金星には、月盤の四緑木星が回座し、知名度アップの暗示があるので、月盤をみる限り、リチャード・ニクソン大統領の運気は強そうです。
しかし、リチャード・ニクソン大統領が辞任したのは、再選をかけた大統領選挙のときに、民主党全国委員会本部へ不法侵入し盗聴した、「ウォーターゲート事件」が原因です。
つまり、知名度アップとは悪名のほうであると読み取ることができるのです。
いっぽう、ジェラルド・フォード副大統領は、年盤の六白金星には、月盤の三碧木星が回座しているので、開拓・奮起の暗示があります。
「ウォーターゲート事件」が起こり、ジェラルド・フォード副大統領にしてみれば、大統領昇格のチャンスと考えていたのかもしれません。
日盤では、七赤金星は東にあり定位対冲、そして月盤の七赤金星とは対冲ですから、運気は波乱含みであり、むしろ悪い方に転ぶ運気です。
六白金星は南西にあり後厄、月盤の六白金星の定位には、日盤の一白水星が回座し、困難な状況に陥る暗示があります。
しかし、後厄のあとは運気が上昇に転じますから、ジェラルド・フォード副大統領にとっては、悪くない運気と言えるでしょう。
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